万里の長城を子連れで観光する時に注意する3つこと | まゆのブログ
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万里の長城を子連れで観光する時に注意する3つこと

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中国赴任したら一度は訪れておきたい万里の長城。子連れ観光にはハードルが高いイメージがありますが、工夫次第で実現できると思います。子供を連れて行く時に気を付けたい3つのことをまとめます。

子連れの万里の長城観光時期は、労働節を除いた4~6月か国慶節を除いた9~11月にしよう。

海外からの観光客だけでなく、中国国内からの観光客も多い万里の長城。春と秋は気候も良く観光日和の日が多いため万里の長城を観光するには最適な季節です。

しかし、中国の祝日である労働節と国慶節は最も混む時期と言われています。子連れ観光の場合には特に多いこの日は避けた方がよいでしょう。

「観光」としていますが、実際には「登山」です。道は整備されていますが階段も多く段差もばらつきがあるため子供にはハードなコースです。

夏は日陰もないためとても暑く、冬は雪が降るエリアも多く足元も凍る可能性も高いため子連れ観光には危険です。避けた方がよいでしょう。

万里の長城子連れ観光。2歳以下の子は全工程抱っこかおんぶ。3歳以上の子は徒歩なら体力次第。

観光ルートの入り口には券売所があり、入場して同じ場所から退場するルートでの観光が多いため一定の場所まで登ったら(下ったら)折り返して入場した券売所まで戻ることになります。

ケーブルカーやバスで登る場合には「万里の長城を登る」体験の時間が少なくなりますが、景観のよい場所までスムーズに移動することができます。「景観」か「体験」か。どちらを重視するのか?は家族で話し合いましょう。

徒歩の場合はどこまで登るかは自分達で決め、引き返せばよい(ツアーの内容にもよると思いますが・・・・。)ので、子供達のその日の体力や機嫌によって調整できます。

そもそも、万里の長城とは・・・。

中国に存在する一連の防衛壁および要塞群。歴史的には複数の王朝によって築かれ、主に北方からの侵略を防いできた。中国北部を東西に横断し、河北省、山西省、陝西省、内蒙古自治区、甘粛省などを通っています。全長2万キロを超える長城のため観光できるエリアはほんの一部です。

現存する万里の長城の多くは明王朝時代に建設されたものです。この時期、長城はレンガと石で強化され、塔や砦が建設され、全長が大幅に拡張されました。これらの建設段階を経て、万里の長城はその長さ、規模、そして防衛機能の点で壮大な構造物となりました。

万里の長城の観光エリアは主に6か所

八達嶺長城

北京市から約70kmの場所にあり、最も有名で観光客が多いスポット。交通アクセスも良く、整備された部分が多いので観光しやすい場所です。

<入場料 >
4月1日~10月31日(ハイシーズン)大人:40元、学生・子供・シニア:20元
11月1日~3月31日(ローシーズン)大人:35元、学生・子供・シニア:17.5元
子供割引:一般的に身長120cm以下の子供には割引が適用。

▼ケーブルカー:片道:100元、往復:140元
▼シャトルバス:通常料金:15元

慕田峪長城

北京市から約73kmの場所にあります。比較的混雑が少なく、自然に囲まれた美しい景観が楽しめます。ケーブルカーやリフトも利用可能です。

<入場料>
大人:40元、子供(1.2m以下):無料、学生:20元(有効な学生証が必要)
シニア(60歳以上):20元(有効な身分証明書が必要)

▼ケーブルカー 片道:100元、往復:120元
▼チェアリフト(リフト)とトボガン(滑り台):片道(リフトまたはトボガン):100元
往復(リフト)+ トボガン(片道):120元
▼シャトルバス(駐車場から長城入口まで)片道:15元

金山嶺長城

北京市から約130kmの場所にあります。観光客が少なく、長城の保存状態が良い部分が多いので、静かな環境で観光を楽しめます。

<入場料>大人:65元、学生:50元(有効な学生証が必要)
シニア(60歳以上):50元(有効な身分証明書が必要)

▼シャトルバス(駐車場から長城入口まで)片道:10元、往復:15元
▼ケーブルカー:片道:40元、往復:80元

司馬台長城

北京市から約120kmの場所にあり、長城の中でも特に急勾配な部分が多いです。夜間照明もあり、夜景観光も可能です。

<入場料>
大人:40元、学生・シニア(60歳以上):20元(有効な学生証や身分証明書が必要)

▼ケーブルカー 片道:90元、往復:160元
シャトルバス(駐車場から長城入口まで)片道:10元

居庸関長城

北京市から約50kmの場所にある居庸関は、戦略的に重要な関所であり、風景の美しさも魅力です。

<入場料>
大人:45元、学生・シニア(60歳以上):25元(有効な学生証や身分証明書が必要)

山海関長城

河北省秦皇島市にあり、万里の長城が海に突き出ていることで有名です。「天下第一関」とも呼ばれています。

<入場料>
大人:40元、学生・シニア(60歳以上):20元(有効な学生証や身分証明書が必要)

万里の長城への観光コースでは一番有名な「八達嶺長城」が予定されることが多いと思います。高速道路が混んでいると「居庸関長城」に変更されることもあるようです。私たち家族が訪れた時も渋滞がひどく「居庸関長城」に急遽変更されました。

万里の長城観光時には券売所でトイレを済ませ、飲み物を調達してからコースに向かいましょう。

万里の長城は長く続く要塞です。レンガづくりの通路や階段が続いていきます。途中にトイレや自動販売機はないことが多いと思います。途中でトイレに行きたくなってしまったら券売所やケーブルカーの乗車場まで戻らないとないと思いますので事前に済ませておきましょう。

また自動販売機もありません。充分な飲み物や多少のおやつは持参しましょう。子供達の帰りの体力も計算して登りすぎないように注意が必要です。道はどこまでも続いていますので終わりがありません。何時になったらひきかえす。と時間を決めて進むとよいでしょう。

階段は幅が狭く大人の足では不安な箇所もたくさんありました。段差もまちまちで当時3歳だった娘は一段ずつ登るのに精いっぱいでしたが楽しそうにしていました。足元が不安定な中、娘を支えないといけなかった私が一番大変だったように思います。

5歳児だった息子は見えている階段をすべて登りたくて、主人と一緒にどんどん先に進んでしまい4人一緒には登れませんでした。息子はとても楽しかったようで、一番高いところまで登った!!と誇らしげでした(彼の視野の範囲内で)。

万里の長城を登ったことがある。という体験は記憶に残っているようで2人とも小学校の教科書で習った時には自分が行ったことがある場所だとお友達に話して盛り上がったと教えてくれました。北京から遠く、子供達の機嫌をとりつつの観光でしたが、訪れてよかったと思える場所でしたので、機会があれば是非観光してみてください。

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