蘇州市のたくさんの観光地にアクセスしやすい地下鉄は、観光客も利用しやすいため移動手段としてオススメです。英語表示も整備されており、荷物検査があること以外はほとんど日本と同じなので安心して移動できる交通手段だと思います。蘇州の地下鉄の乗り方と子連れで乗る時の注意点についてまとめてみました。
蘇州地下鉄の乗降者駅や乗り換え駅を路線図で確認しよう
蘇州の地下鉄には1号線、2号線、3号線、4号線があり色分けされていてわかりやすいです。目的地の最寄り駅は何号線のどの駅なのか?を事前に調べておくとスムーズです。
およそ蘇州市全体をカバーしてきつつありますので、この中から自分の行きたい場所を駅で探すのは時間がかかります。
よく使用するのが1号線になると思いますので、1号線の部分だけをフォーカスするとこんな感じ。
エリアはおよそのイメージです。新区と呼ばれるエリアと園区と呼ばれるエリアを結んでおり、蘇州市の真ん中を通っていることから利用者がとても多く便利な路線です。
「木瀆」行き・・・新区方面行き、「鍾南街」行き・・・園区方面行き
これさえ覚えれば、後は降りる駅を覚えておくだけです。
例えば久光百貨店に行きたい時は「時代広場」という駅で降りれば徒歩圏内です。時代広場の駅周辺は海外資本のデパートが多く、よく遊びに行っていました。日本からの商品の取り扱いのあるお店や海外から蘇州に1号店を出す場合によく選ばれるエリアでオシャレスポットになっています。
蘇州地下鉄の料金は2~8元(約40~160円)と安く切符や交通カードで乗車可能。
蘇州地下鉄の料金 <切符を購入する場合>
地下鉄料金は、乗車距離によって2元(約34円)から8元(約136円)です。1時間近く乗ってもこの値段なのは驚きですよね。しかも子供は無料。(大人1人につき身長130cm以下の子ども2人まで)子供が2人以上になる場合は、超過した人数分の子供切符を購入します。
中国では年齢ではなく身長で切符や入場券が必要かどうかが決まります。身長が小さい子は無料期間が長いのでお得ですね。
切符の購入方法
切符は日本と同様、自動券売機で購入します。画面はタッチパネル式で、まず行き先の駅のある路線を選び、その後目的の駅を選択します。金額が表示されたら現金(紙幣とコイン)で支払いをします。するとカード式の切符が出てきます。
蘇州地下鉄の料金 <交通カードで支払う場合>
交通カードで地下鉄に乗車すると毎回5%OFFになります。交通カードは地下鉄、バス、トラムに乗車できる他、コンビニでの支払いなどにも使えます。(日本のSuicaと同じ)
交通カードの購入方法
交通カードを地下鉄の駅で購入する場合は、切符とは別の交通カードの販売機で購入します。専用の販売機のためすぐ分かると思います。
またコンビニエンスストアやデパートなど駅以外の場所でも購入することができます。「蘇州・市民卡」マークが目印です。ファミリーマートはどの店舗でも対応されていると思います。
チャージも販売機や「蘇州・市民卡」マークの書かれているコンビニエンスストアやデパートなどで可能です。
蘇州地下鉄はすべての駅で乗車前に荷物検査有り。時間に余裕をもって駅に向かおう。
日本の地下鉄との違いとして、乗車前に荷物検査があります。空港での検査のようにコンベアに荷物をのせてX線で検査を行いますので持っていくバックにはファスナーがあると安心です。
水筒やペットボトルなどの液体物は安全性を証明するために1口飲んでみせる運用がありますので、バックにはしまわずに手持ちしておくとスムーズです。子供の飲み物は免除されることが多いですが、大人がペットボトルをもっていると必ず検査官に飲んで見せてと言われます。(言葉が分からなくてもジェスチャーで分かります)
パン包丁を購入した後に地下鉄に乗車しようとして止められたことがあります。荷物検査、ちゃんと運用されてました。せっかく購入したのに新品のまま没収されるか?とヒヤヒヤしましたが、パッケージングされている様子を確認したら通してくれました。
蘇州地下鉄子供は無料のため親と一緒に改札を通過。
改札では「刷卡区」の部分にカードをスキャンし、ゲートが開いている間に通過します。子どもは無料のため切符もカードもないため親子一緒にゲートを通過しなければなりません。
ゲートの開放時間が日本より短いので(予想より早く閉まります)子供が一緒の時は親子でピッタリくっついて、さっと急足で通過します。少しでも離れているとゲートが閉まり挟まれると痛いです。
タイミングが悪いと子供だけが通過して、親だけ取り残されることがあります。その時は有人の改札に向かい事情を説明しましょう。英語はなかなか通じないのですが、ジェスチャーで子供が先に出たことが伝われば、有人の改札から大人だけ出してくれます。(現地の駅員さんは対応に慣れているので、状況は理解してもらいやすいです)
蘇州地下鉄の設備は新しく綺麗で快適で治安も悪くない。
蘇州の地下鉄は比較的新しいため、全部の駅にホームドアがついています。
また車内でも、どちらの方面に向かっているのか、今、どの駅にいる?又は向かっているか?次の駅ではどちらの扉が開くか?などがモニターや電光掲示板に中国語と英語で表示され、英語のアナウンスもされているので、安心です。
トイレも比較的綺麗ですが、改札内なので降車時にはトイレを済ませてから改札を出よう。
トイレも許容範囲の場合が多いのですが、改札内にあるので、地下鉄の乗車前や降車後に改札を出る前に行きましょう。日本と違い、改札を出てしまうとトイレがない駅も多いです。観光地やデパートなら問題ありませんが、トイレを探すのに苦労するエリアもありますので、駅で済ませておくと安心です。
蘇州地下鉄では急停止することもあり危険なため子供達に席を譲ってくれます。素直にお言葉に甘えましょう。
中国ではお年寄りや子供に席をゆずる文化があります。少し離れていても歩いてきて譲ってくれることもあるほど。子供連れで乗ると、必ずと言ってよいほど声をかけてもらえます。
遠慮すると余計に怒られるので、ありがとう!とニッコリお礼を言って遠慮なく座らせてもらいましょう。もし先に自分達が降りるなら、降りる時にも改めてお礼を伝えると感じがよいです。
蘇州地下鉄にベビーカーで乗り込みたい場合は大人が2人いないと難しい。
日本同様、ベビーカーで地下鉄に乗車することも可能ですが、エレベーターが不便なところにあるケースもあります。改札は通れないので、有人の改札から乗り降りします。ママ1人でベビーカーを押しながら地下鉄に乗車するのはなかなか難しいと思います。大人が2人いると安心です。我が家は軽い折りたためるタイプのものを使用していました。
有人改札が面倒だったので、改札通過時は折りたたんで、子供は歩かせてました。
中国の地下鉄は基本的には日本と同じように乗車できるので、地下鉄の乗車で困ることはあまりないと思います。文字の読めない方も困らないように工夫されていますので、乗り換えなどは日本より分かりやすい掲示になっています。治安も問題ありませんので安心して利用してくださいね。
蘇州の地下鉄やバスはとても料金が安く、ネットワークも充実していて、中国語が話せなくても使えるので、観光地やショッピングに便利です。公共の交通機関を利用しておでかけしてみましょう。
蘇州地下鉄は今も建設が進んでいます。5号線が工事中。どこまで広がるのか?楽しみです。
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